香典返し・葬儀のマナーと知識MANNER

香典返しのマナーと知識

香典返しとは

香典返しとは

香典返しとは

香典返しとは、遺族からいただいた香典の感謝の現れとして渡す品物。

香典返しの時期ーいつまでに

葬儀のお礼として贈る香典返しをする人は全体の9割にも及びます。香典返しの金額に関してはどの宗派でも、3分の1から半分程度が一般的です。お香典の金額は人によって異なるため、金額ごとに3段階くらいの品物を用意しておくのが目安になります。地方によって金額が異なる場合もあります。個人が一家の大黒柱だった場合は3分の1程度のこともあります。

お世話になつた方々へのご挨拶

葬儀の翌日、翌々日、遅くとも初七日までには済ませます。あいさつ回りは喪主の他にもう一人の遺族の二人でまわり、菓子折り程度の物で、長居はせず地味めな服装でよいでしょう。故人の会社の場合は、事前に連絡をした上で挨拶へ出向くことをお勧めいたします。

近隣近所へのご挨拶

葬儀から2,3日後の挨拶まわりは地味めな服で構いません。お礼の品物を持って行きますが、あくまでもご近所同士の助け合いへのお礼のため、あまり高価なものは避けた方がよいでしょう。

生花・弔電・手伝いのお礼

葬儀に参列せず遠方から弔電やお供花・供物を贈ってくれた方に対しては、お礼状を出すのが一般的です。心遣いに対する感謝の気持ちがしっかりと伝わるよう、丁寧に書くことが望ましいです。

香典返しと共にお送りするお礼文、こんな文でしめやかに

<挨拶状を送るタイミング>
「忌が明けた後」に香典返しに添えて送るのが一般的です。宗派により異なりますので、下記をご参照ください。

  • 仏式:故人が亡くなられて49日後の七七日忌法要で忌明けとなりますので、その後に香典返しを送るのが一般的です。
  • 神式:五十日祭、キリスト教式では昇天記念日が忌明けに当たりますので、その後に香典返しを送るのが一般的です。

<書く時のポイント>
季節の挨拶、頭語、結語は不要です。また、句読点を使わない事が一般的です。

香典返しに返事は必要?

香典返しに返事は必要?

香典返しを頂いたお礼はするべきなのか?

香典返しに対してお返しをすることは、「不幸を重ねる」という意味になってしまいます。そのため、「香典返しに対してのお礼」はしないことが一般的です。

香典返しの金額の目安と相場

香典返しの金額の目安と相場

香典返しの金額と相場

一般的に3分の1から半額と言われていますが、地域によって異なる場合があります。

当日返し(即日返し)の相場の目安

本来は忌明け頃に贈ることが一般的です。しかし、最近は葬儀後の当日返しを選ぶ方も多いでしょう。
当日返しの場合、品物は全て同じにするのが一般的です。

高額の香典をいただいた場合

葬儀や遺族の経済面への心遣いや配慮から、高額の香典をお供えされる方も少なくありません。せっかくの相手の心遣いを台無しにしないよう、必ずしも半返しをする必要はありません。
そのような時におすすめなの方法の一つが高額のカタログギフトです。

香典返しによく使われる品物

菓子折り、タオル、カタログギフト

香典返し のし

香典返しの「のしの書き方」

「志」はどの宗派でも可能ですが、「偲草」などは神式・キリスト教式となります。
水引は黒か白が一般的です。また、関西~西日本では黄色い水引が使用されることもあります。
ほどけそうでほどけないことが、末永いお付き合いを表す意味でもあります。

挨拶状・のしを無料でお付けします

つばさギフトでは各宗派に合わせてた物を無料にてご用意いたします。奉書・カード式挨拶状は4種類の用紙柄と各種宗派に合わせた挨拶文からお選びください。

宗派の概要

仏教式の場合

仏教においては葬儀の際に、故人が仏様の弟子として極楽浄土で往生できるように戒名が授けられます。長らく慣習化されてきた戒名制度になります。
しかし、最近では戒名をつけずに俗名(生存中の名前)のまま葬儀をされるケースも増えてきています。故人に戒名が授けられている場合は、その授けられた戒名を記すのが一般的です。
戒名がない場合、戒名の部分を省略すれば問題ありません。

神式の場合

神式では「御玉串料」、「御霊前」、「御榊料」のお返しとして、納骨が行われることの多い「五十日祭」の後に「偲草」と表書きをした返礼品に挨拶状を添えてお贈りします。
お礼状では永眠にあたる「帰幽」や「御玉串料」といった言葉を用いるのがポイントです。仏教用語である「供養」や「ご愁傷様」といった言葉の使用は控えるようにしましょう。

キリスト教の場合

カトリックでは死去後30日目の追悼ミサ、プロテスタントでは死去後1ヵ月目の召天記念日の後に「お花料」、「弔慰金」の返礼品を贈るのが一般的です。お礼状では永眠にあたる言葉の違いに注意しましょう。

香典返し 会社

職場等から、一同で香典を頂いた場合

職場の方から個人的にいただいた香典には香典返しをすることが望ましいです。3分の1から半額返しが一般的です。
しかし、何人も連名で香典をいただいた場合は一人ひとりにする必要はありません。一人数百円になる程度のお菓子等の消耗品を贈るのがよいでしょう。

香典返し 品物

香典返し 商品券

即日返しの際に荷物として邪魔にならないように、または不要な物をもらうよりはギフト券で好みのものをご自身でご購入いただけるという心遣いにもなります。しかし、お返しの金額が明確に分かってしまうというマイナス面があります。また、目上の人に贈るのはタブーとされています。

香典返し カタログギフト

価格を明らかにしないことが良いマナー、礼儀とされています。

香典返しとお茶

諸説ありますが、中国から招いた僧侶に仏教を学んだ際、僧侶がお茶を持参しお供えしていたところから始まったと言われています。そして、お茶のように香典返しは後に残らない消耗品が良いとされています。

香典返しせず寄付する

寄付を希望される場合は、各団体に直接問い合わせをすることをお勧めします。頂いた全額の香典を寄付するのではなく、一部だけ行なうことも出来ます。
香典を頂いた方には、何かしらの形で寄付をしたことを伝えるとよいでしょう。一般的に四十九日の納骨後、通常香典返しを発送する時期に手紙をお送りすることが望ましいです。

香典返しの辞退

香典返しの辞退

香典返しの辞退

「香典袋の中封筒」に「香典返しを辞退」する旨を一言記入します。また、受付で香典を渡す際に、「香典返しは辞退させていただきます」と一言添えることが必要です。
遺族に余計な気を遣わせない為にも、初めから相場よりやや少なめの香典を渡すことが望ましいです。
ただし、香典返しは遺族からの感謝の現れでもありますので、受け取る事が最も良い形になります。